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月: 2021年5月

マベパールの養殖

マベパールの養殖の歴史、また方法・工程を説明している。

「株式会社スズキ工芸」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、長い時間をかけて方法が確立された、マベパール養殖の歴史、並びに方法についてご紹介いたします。

マベパールの養殖の歴史

マベパール養殖の歴史は古く、一番古い例は1908年(明治41年)に奄美大島の油井小島での養殖が行なわれました。しかし、マベパール養殖は困難を極め、幾度となく試されたのですが、全て目覚ましい成果を上げる事は出来ませんでした。昭和初期(1930年代)に、ようやく一定の養殖に成功したのですが、第二次世界大戦の影響で全てが無駄になってしまい、再び「幻のパール」に逆戻りをしてしまいます。

戦後、田崎真珠の社長:田崎俊作氏が、他社が養殖を諦める中でマベパールの養殖に取り組み始めます。手つかずの大自然が残る奄美での養殖は、大雨やハブとの闘いでもあり、養殖を担当した従業員と社長の情熱のみが頼りの事業でした。様々な試行錯誤を繰り返し、血の滲むような努力と忍耐の基で、ようやく養殖が軌道に乗り始めたのは1960年代の事でした。そして、1975年に初めて披露された養殖マベパールの輝きは、世間に驚きをもって受け入れられ、「幻のパール」と言われたマベパールが現実の世界に姿を現した瞬間でした。

マベパールの養殖の工程・方法

ここではマベパールの養殖の流れをご紹介いたします。

マベパール養殖:採苗

人口採描室の水槽で、受精させて作り出した幼生を育てます。ここでは水温や水質管理をしますが、一番大変なのはエサを確保することです。エサはケイ藻類(植物プランクトン)なのですが、5µm(0.001ミリメートル)という超微細なもので培養が非常に難しいです。それを5〜6種類の大きさまで育て、貝の成長を見ながら組み合わせを変えて与えて育てます。この段階ではものすごい数の幼生が居ます。きれいなマベパールを作るためには健康で質のよい貝を選別しなければなりません。そこで「ミューラー(粉屋が粉ふるいにかけるために使うガーゼのようなもの)」という布でふるいにかけて元気な貝たちを選びます。

マベパール養殖:養殖

飼育水槽に張られた細い網に元気な幼生達が定着して、2か月ほどするとゴマ粒ほどの大きさまで育ちます。そうすると遂に海にデビューです。貝を掃除する作業船が、マベ貝のついている筏を巡回して汚れを落としたり、食害する外敵や台風から守ってあげます。春夏秋冬それぞれに応じた管理に心血を注いで幼生達を守ります。奄美の温かい海の中でマベ貝はすくすくと育ちます。3〜4年経つと約20㎝ほどの立派な母貝に育ちます。

マベパール養殖:挿核手術

母貝が育つとやっと核を挿入する工程に入ります。挿核手術(核入れ)は、寒い冬や暑すぎる夏は避けて春と秋に行われます。貝の体格や個性に合わせて、貝の健康を損なわないように注意深く選ばれた適切なサイズの核が挿入されます。核挿入のタイミングは、人間が貝の口を強引に開くのではなく、貝が自然に口を開けるのを待ちます。貝がわずかに口を開けたとき、さっと開殻器を差し込み外套膜をそっとはがして核を貝殻に接着します。核の大きさは直径10mm~20mmの半円球(カボション型)です。その形を例えばハート形にすればパールもハート形になります。

マベパール養殖:養生

挿核手術(核入れ)された母貝を「珠貝」と呼び、手術の傷口が治る日数などを考慮しながら珠貝を回復させます。期間は1~2週間。これにより、核が抜け出たり、傷のあるパールが出来たり、珠貝自体が死なないようにします。貝の体力回復を図り、静かな環境で飼育する期間の作業を「養生」と呼びます。 この期間が終わると次は、「耳吊り」という方法で海に戻します。「耳吊り」は貝の端に穴をあけて紐で10個ほど繋いでぶら下げる形になります。(アコヤ真珠の養殖も同じ方法です。)その後は、母貝を育てるのとほとんど同じ管理をします。このパールが出来るまでの期間を「珠貝養成」といいます。

マベパール養殖:浜上げ

卵から数えて満5〜6年目、やっとマベパールが成長して海から引き上げることが出来ます。11月頃に「試験剥き(試しに貝を開いてみること)」をします。もちろん貝の成長は年数、管理の方法、貝自身の体力によってもかなり差がでます。珠があまりよく育ってない養殖場所のものは先延ばしすることもあります。引き上げは基本的に12月頃から5月頃まで行われます。事前の「試験剥き」で合格した母貝を海から引き上げ、加工機械で20~25mmの円形に貝ごとに切り抜き帽子のような形にします。このマベパールを切り抜く工程までが「浜上げ」と呼ばれています。5〜6年もの長い時を経て、あの美しいテリのマベパールが出来上がります。

スズキ工芸はマベパールを専門に扱う会社

スズキ工芸はマベパール製品の加工、オリジナルジュエリーの制作を1975年から行っているマベパール専門の会社です。独特の輝きを持ったマベパールの輝きを是非、本サイトのコレクションのページブランドのページからご覧ください。
また、2021年3月にオープンしたオンラインショップでは、マベパールジュエリーを購入をすることも可能です。こちらも併せてご覧頂けたらと存じます。

6月の誕生石:真珠(マベパール)の意味

「株式会社スズキ工芸」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。今回は6月の誕生石が真珠で、また、6/12の誕生石がマベパールと言う事で、前回までとは少しテイストが異なる、真珠(マベパール)の宝石言葉についてご紹介を致します。

6月の誕生石:パールの石言葉

マベパールも含まれるパール(真珠)全般の宝石言葉は、「純粋・健康・長寿・富」などです。また他にも、真珠は母貝の中で育つことから「安産」の効果があるとも言われています。安産のお祝いに真珠の宝飾品を購入されたことがある方もいらっしゃるのではないのでしょうか。

一般的に宝石言葉はその宝石にまつわる伝説や逸話などが色濃く反映されており、真珠の宝石言葉についても例外ではありません。

真珠は富の象徴

養殖の技術が確立した今でこそ、真珠は比較的安価で手に入れる事ができますが、天然の真珠のみが出回っていたころは、今とは比べ物にならないほど高価な宝石でした。この事から真珠は現在でも富を象徴する宝石として受け入れられています。エジプトの女王:クレオパトラが真珠を溶かして飲んで、自分の富を見せびらかしたのは有名な話です。

真珠のイメージは純粋

真珠はその月のしずくのような輝きから、純真なイメージが持たれています。また、この神秘的な輝きから、砕いて不老長寿の薬として実際に服用されていた事があります。また現在でも漢方として実際に使われています。 健康、長寿といった意味はこのような逸話を聞くと想像に難しくありません。

日本に伝わる真珠の逸話

日本にも真珠の伝説が残っています。「人魚が恋人を思って流した涙が、波にはじけて宝石となった」や「月のしずくが結晶になった」など水を連想させる神秘的な逸話が多く残っています。

その他の真珠と違い、マベパールには様々な形があり、代表的な形にドロップ(しずく形)の物が挙げられます。よく「涙のしずく」に例えられて、悲しみの席などで重宝されるしずく形のマベパールは、もしかしたら最も真珠らしい真珠と言えるのかもしれません。
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6月12日の誕生石:マベパールの宝石言葉

マベパールは6/12の誕生石で、その宝石言葉は基本的には真珠と同じで、「健康・純真・長寿」などです。
また、真珠にはその人の魅力を高めてくれるという効果があると言われ、マベパールは真珠の中でもその効果を色濃く反映していると言われています。他にもマベパールは「守護」の意味合いも強いと言われ、真珠の持ち主を危険・危機から守ってくれる力があるとも言われています。

大人の女性の嗜み マベパールのジュエリー

「月の雫」や「人魚の涙」など様々な神秘的な形容をされるパール(マベパール)は、大人の女性なら1つは持っていたい宝飾品です。
スズキ工芸は真珠の中でもマベパールの宝飾品を、1975年から扱っている老舗企業です。実際の作品はコレクションのページから、またショップのページからはオンラインショップで実際の商品を購入する事が可能です。是非、一度ご覧ください。