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マベパールの色について

「株式会社スズキ工芸」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、他の真珠とは異なるマベパール独特の色についてご案内致します。

マベパールは虹色に輝く

真珠は白色、黒色などと一般的に言われることが多いのですが、その真珠の中でもマベパールは白系、ブルー系、ピンク系、虹色、黄金色等と個体によって異なる輝きを強く放ちます。
これは、真珠には真珠のもつ色素の色「実体色」と「干渉色」と呼ばれるものがあり、マベパールは特に「干渉色」と呼ばれる色を他の真珠よりも強く生み出す事ができるからです。

マベパールの虹色を生み出すキメ細かい真珠層

そもそも真珠が輝くのは、真珠層(貝殻の一番内側)の結晶によるものです。この真珠層はコンキオリンと呼ばれる高分子たんぱく質とアラゴナイトと呼ばれる炭酸カルシウム、この2つの成分が交互に重なって生成されています。そしてコンキオリンには色素が含まれており、真珠の実体色はこの色素によるものです。

一方、マベパールが時に虹色に輝くのは、キメ細かく、また何層にも重なった真珠層に当たった光が反射し合流した時に、波長によって光が強められたり弱められたりするからです。この色は「干渉色」と呼ばれ、シャボン玉の表面に虹色が見えるのと同じ原理です。

マベパールの強い「干渉色」

アコヤ真珠なども同じ真珠層の構造をしていますが、マベパールに強い干渉色がでるのは、マベパールの真珠層の構造が他の真珠に比べて非常にキメ細かく、尚且つ規則的に並んでいるからです。 その結晶の薄さ・結晶の規則的な並び方・層の厚さから生まれる独特の強いテリは、まさに「太陽の光」と呼ばれるのにふさわしいかもしれません。

マベパール独特の色「プテリア・カラー」とは?

昔からアコヤ真珠の世界では「テリ」「色」「巻き」のよい最高品質の珠を「花珠」とする習慣があります。マベパールにはアコヤ真珠の「花珠」のようなランク付けがありませんが、他のパールにはない珍しい色や他に類を見ない美しい色を持った珠が時として出来ることがあります。マベパール独特の色はまさに千変万化、淡いピンク・バラ色・クジャクの羽色(紫やグリーン)・黄金色に輝くものもあります。

そんなバラエティ豊かなマベ独特の色が特に強く出た珠を、当社では【プテリア・カラー】と名付け他と区別することにしました。これは何千個に1~2個しか見つからず、とても珍しいものです。【プテリア・カラー】には特別な数値基準があるわけではなく、あくまでも当社の長い経験の中から導き出された“マベ貝の持つ真珠層の色を強調したもの”という感覚で決定されるもので、商標登録されています。

マベパールの輝きを活かしたマベパールジュエリー

スズキ工芸はひとつひとつ輝き・色が異なるマベパールと向き合い、まさしく世界にひとつしかないオリジナルジュエリーを1975年から製造販売してきました。
また、2021年2月にはマベパール宝飾品をオンラインで購入頂けるオンラインショップも開設致しましたので、こちらも併せてご覧ください。
これからも、スズキ工芸を何卒よろしくお願い申し上げます。