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マベパールの「ルース」について

「株式会社スズキ工芸」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
今回はマベパールをお楽しみ頂くうえで欠かせない、「マベパールのルース」についてご紹介いたします。
「そもそもルースとは?」といった内容から、マベパールのルースにしか見られない特徴まで、詳しくご案内いたしますので、是非最後までお楽しみ下さい。

ルースとは?

ジュエリー業界では当たり前のように使われている「ルース」という言葉ですが、一般的には馴染みのない言葉かもしれません。もともとは英語の「loose(緩い)」からきていると言われ、正式には「loose stone」、日本語では「しっかりと固定されていない」といった意味になります。
つまり、「ルース」とは「裸石」「裸珠」のことであり、ジュエリーに加工されていない真珠(石)そのものを指しています。ルースとは、真珠(石)の種類も形も関係なく、枠に留まっていない真珠(石)だけのもののことを言います。

マベパールのルース

マベ貝から生まれるマベパールには様々な形のルースがあります。
母貝となるマベ貝に丸形の核を入れれば丸形、ハート形の核を入れればハート形の真珠が出来上がります。核の形には、丸、三角、四角、ハート、ツユ、勾玉(まがたま)、マーキスなどがありますが、きれいな形に美しく真珠層が巻かれるかどうかは自然のことなので最後までわからない希少なルースといえるでしょう。

マベパールのルースが出来るまで

当社で扱っているマベパールの母貝(マベ貝)は、人工採描(採卵・受精・育苗して稚貝を得ること)から始めて20cm前後に育つまで3年~4年かかり、そこで挿核(母貝に核を入れること)を行います。
挿核は、貝にショックを与えないよう慎重に開殻器という専用器具をマベ貝に差し込み、外套膜をそっとはがして核を貝殻に接着します。核は1個の貝に1~3個接着します。(真円真珠を作るのがとても困難なマベ貝は、貝の内側に核を貼り付けて養殖します)
そして、更に1年~2年の養殖期間を経て、合計4年~6年もの歳月と多くのスタッフによるまさに子育て同様の養殖管理によって ”虹色に輝くマベパール” が生まれるのです。
(マベパールの養殖について詳しくはこちら

マベパールのルースの切り出し

手塩に掛けて育てられたマベパールは挿核により核を貝の内側に接着させているため、真珠を取り出すには貝を切り抜く必要があります。海から引き上げたマベ貝は、真珠の部分を中心に19~22ミリくらいの円形に機械で切り抜き、帽子のような形にします。海から貝を上げて機械で切り抜くまでの工程を浜上げと呼び、基本的には12月から始まり翌年の5月頃までにその工程は終了します。

スズキ工芸のマベパールジュエリー

長い年月と人の手をかけて作られたマベパールのルースは、熟練の職人によってマベパールジュエリーへと生まれ変わります。
スズキ工芸は、そんなマベパールジュエリーの製作を1975年から行っているマベパール専門のジュエリー会社です。
本サイトのショッピングのページでは、そんな唯一無二の商品をご覧頂くことも、また 購入サイト に移動する事も可能です。是非、ご覧頂けたらと存じます。