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カテゴリー: MABEPEARL

マベパールの「ルース」について

「株式会社スズキ工芸」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
今回はマベパールをお楽しみ頂くうえで欠かせない、「マベパールのルース」についてご紹介いたします。
「そもそもルースとは?」といった内容から、マベパールのルースにしか見られない特徴まで、詳しくご案内いたしますので、是非最後までお楽しみ下さい。

ルースとは?

ジュエリー業界では当たり前のように使われている「ルース」という言葉ですが、一般的には馴染みのない言葉かもしれません。もともとは英語の「loose(緩い)」からきていると言われ、正式には「loose stone」、日本語では「しっかりと固定されていない」といった意味になります。
つまり、「ルース」とは「裸石」「裸珠」のことであり、ジュエリーに加工されていない真珠(石)そのものを指しています。ルースとは、真珠(石)の種類も形も関係なく、枠に留まっていない真珠(石)だけのもののことを言います。

マベパールのルース

マベ貝から生まれるマベパールには様々な形のルースがあります。
母貝となるマベ貝に丸形の核を入れれば丸形、ハート形の核を入れればハート形の真珠が出来上がります。核の形には、丸、三角、四角、ハート、ツユ、勾玉(まがたま)、マーキスなどがありますが、きれいな形に美しく真珠層が巻かれるかどうかは自然のことなので最後までわからない希少なルースといえるでしょう。

マベパールのルースが出来るまで

当社で扱っているマベパールの母貝(マベ貝)は、人工採描(採卵・受精・育苗して稚貝を得ること)から始めて20cm前後に育つまで3年~4年かかり、そこで挿核(母貝に核を入れること)を行います。
挿核は、貝にショックを与えないよう慎重に開殻器という専用器具をマベ貝に差し込み、外套膜をそっとはがして核を貝殻に接着します。核は1個の貝に1~3個接着します。(真円真珠を作るのがとても困難なマベ貝は、貝の内側に核を貼り付けて養殖します)
そして、更に1年~2年の養殖期間を経て、合計4年~6年もの歳月と多くのスタッフによるまさに子育て同様の養殖管理によって ”虹色に輝くマベパール” が生まれるのです。
(マベパールの養殖について詳しくはこちら

マベパールのルースの切り出し

手塩に掛けて育てられたマベパールは挿核により核を貝の内側に接着させているため、真珠を取り出すには貝を切り抜く必要があります。海から引き上げたマベ貝は、真珠の部分を中心に19~22ミリくらいの円形に機械で切り抜き、帽子のような形にします。海から貝を上げて機械で切り抜くまでの工程を浜上げと呼び、基本的には12月から始まり翌年の5月頃までにその工程は終了します。

スズキ工芸のマベパールジュエリー

長い年月と人の手をかけて作られたマベパールのルースは、熟練の職人によってマベパールジュエリーへと生まれ変わります。
スズキ工芸は、そんなマベパールジュエリーの製作を1975年から行っているマベパール専門のジュエリー会社です。
本サイトのショッピングのページでは、そんな唯一無二の商品をご覧頂くことも、また 購入サイト に移動する事も可能です。是非、ご覧頂けたらと存じます。

マベパールの価格について

「株式会社スズキ工芸」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。今回はお客様からよく質問される「マベパールの価格」についてご紹介致します。色やテリが一つひとつ違うマベパールのルースはどのように価格が決定されるのでしょうか。今後、マベパールジュエリーを購入される際の判断基準となれば幸いです。

マベパールの価格は何によって決まるのか?

現在の基準品質・基準価格は、以下の五つが主要な決定条件となっています。

1.大きさ(サイズ)
2.光沢(テリ)
3.色
4.シワやエクボの有無
5.巻き

ここからはそれぞれの判断基準について、詳しくご紹介いたします。

マベパールの大きさ(サイズ)について

歪みのない半円が理想とされるので、いくら大きくてもイビツであれば市場価値は下がります。また、養殖中に核が移動したり真珠層が流れたりして、この世にふたつとない形のものが出来ることもあります(バロックマベパール)。

マベパールの光沢(テリ)について

実はこれが一番重視されます。真珠層を構成している最小単位の結晶が、いかに規則正しく並んでいるかによってテリの良し悪しは決まってきます。

マベパールの色について

色には実態色と干渉色とがあります。ピンクやブルー、グリーン、金属質の黄金色など “虹色の輝き” と言われる干渉色が強く出るものが高く評価されています。しかし、これも個人の好みによって変わります。
(マベパールの色について詳しくはこちら

シワやエクボの有無について

マベパールは挿核の技術、養殖時の条件や環境によってシワやエクボが出ることがあります。もちろんシワやエクボ、キズなどがないものが良いとされます。しかし、色や光沢が美しい珠にシワが出る確率が高いのは皮肉なことです。
(マベパールの養殖について詳しくはこちら

マベパールの巻きについて

巻きは厚い方が良いと言われています。真珠層が厚くなるほどますます光沢はよくなり、干渉色も多く虹色に輝きます。
巻きが良いということは、それを生み出した貝が健康な貝だったということです。健康な貝から美しいパールが生まれるのはマベパールに限ったことではありません。

スズキ工芸のマベパールジュエリー

スズキ工芸のマベパールジュエリーは、奄美大島から取り寄せたマベパールのルースを一つひとつ吟味し、そのルースの輝きを一番引き出すように作られたオリジナルジュエリーです。
当公式サイトでは、弊社のオリジナルブランドである「JEWNESQUE(ジュネスク)」、「PENGUIN(ペンギン)」「KIRARA(キララ)」をご覧いただけます。
また、公式のオンラインストアでは、実際の商品をご購入頂く事も可能です。是非、ご覧ください。
(公式オンラインストアはこちら

マベパールのイヤリング

マベパールのイヤリングについての画像

「株式会社スズキ工芸」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。今回はマベパールのイヤリングについて詳しくご紹介をすると共にスズキ工芸のマベパールイヤリングをご購入頂けるオンラインショップをご紹介いたします。

マベパールイヤリングの特徴

通常マベパールは、13~15ミリを中心に10~20ミリほどの大きさがあるため、他の種類の真珠と比べてそのボリューム感が魅力のひとつです。

大きめの真珠で華やかな印象をもつマベパールのイヤリングは、弊社が扱い始めた当初は小さめかつシンプルなデザインが主流でしたが、時代が進むにつれ次第に大胆なデザインも受け入れられるようになり、今ではハートやドロップなどの変形も作られています。変形デザインのイヤリングはこちら

枠はK18(18金)で、色はホワイトゴールドやイエローゴールドと様々なカラーを取り扱っております。

また、マベパールは半形真珠ですので真円真珠に比べ耳に着けたときのフィット感も抜群です。

マベパールイヤリングのカラー(色)とテリ、艶

マベパールは白系、ブルー系、ピンク系、虹色系など、個体によって異なる色のものが多くあります。さらに、マベパールは光の反射でシャボン玉の表面のような独特な色合いで輝きます。

マベパール特有のテリ、艶はイヤリングとしてお使いいただいた場合、お顔のちかくで優しい光を放ち、明るい印象に魅せてくれます。

逆にマットな質感のマベパールはしっとりと落ち着いた印象に魅せてくれます。落ち着いた印象に見せてくれるアイテムはこちら

マベパールのイヤリング作成の工程

弊社で販売する奄美大島産マベパールは、自然から生まれるものなので全てが同じ色や形ではありません。

数あるルース(珠)の中からイヤリングを作成するためには、2つのマベパールの大きさ、色目、形を揃える必要があります。弊社では専任担当者が出来る限り近いものを選別しペア取りしています。

マベパールイヤリング:ジュエリーをつけるタイミング

マベパールはフォーマルな服装に着けるものというイメージがあると思いますが、弊社のマベパールイヤリングは若い女性向けや、カジュアルな服装にも似合うデザインを開発しておりますので、時と場所、その場の雰囲気に合わせて楽しんでいただける、どんなファッションにも合うアイテムだと思います。カジュアルなデザインのイヤリングはこちら

シンプルなデザインのイヤリングは、フォーマルはもちろんオフィスなどのさり気ない毎日のオシャレにも最適です。また、華やかにデザインされたボリューミーなイヤリングは、結婚式やパーティーシーンで見る人を惹きつけます。

ソフトクリップについて

マベパールのイヤリングは、ボリューム感があるので落ちるのではという不安があるようです。

落ちてしまわないようにと金具の締め付けを強くすると耳が痛くなってしまいますが、弊社のソフトクリップはイヤリングの本体側とバネ側に特殊なシリコンを組み込んでいますので、耳にやさしく落ちにくい、痛くなりにくいとお客様から大変ご好評をいただいております。

このソフトクリップは弊社が商標登録をしており、弊社が販売するイヤリングの約95%に使用されています。

マベパール イヤリングを購入する

スズキ工芸は、1975年からマベパール製品の加工を行い、ひとつひとつ心を込めたオリジナルイヤリングを制作してきました。本サイトのイヤリングのページ、ブランドのページから実際のジュエリーをご覧いただけます。

また、2021年2月にオープンしたオンラインショップからマベパールイヤリングを購入することも出来ますので、是非ご覧ください。 スズキ工芸のオンラインショップはこちら

マベパールの色について

「株式会社スズキ工芸」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、他の真珠とは異なるマベパール独特の色についてご案内致します。

マベパールは虹色に輝く

真珠は白色、黒色などと一般的に言われることが多いのですが、その真珠の中でもマベパールは白系、ブルー系、ピンク系、虹色、黄金色等と個体によって異なる輝きを強く放ちます。
これは、真珠には真珠のもつ色素の色「実体色」と「干渉色」と呼ばれるものがあり、マベパールは特に「干渉色」と呼ばれる色を他の真珠よりも強く生み出す事ができるからです。

マベパールの虹色を生み出すキメ細かい真珠層

そもそも真珠が輝くのは、真珠層(貝殻の一番内側)の結晶によるものです。この真珠層はコンキオリンと呼ばれる高分子たんぱく質とアラゴナイトと呼ばれる炭酸カルシウム、この2つの成分が交互に重なって生成されています。そしてコンキオリンには色素が含まれており、真珠の実体色はこの色素によるものです。

一方、マベパールが時に虹色に輝くのは、キメ細かく、また何層にも重なった真珠層に当たった光が反射し合流した時に、波長によって光が強められたり弱められたりするからです。この色は「干渉色」と呼ばれ、シャボン玉の表面に虹色が見えるのと同じ原理です。

マベパールの強い「干渉色」

アコヤ真珠なども同じ真珠層の構造をしていますが、マベパールに強い干渉色がでるのは、マベパールの真珠層の構造が他の真珠に比べて非常にキメ細かく、尚且つ規則的に並んでいるからです。 その結晶の薄さ・結晶の規則的な並び方・層の厚さから生まれる独特の強いテリは、まさに「太陽の光」と呼ばれるのにふさわしいかもしれません。

マベパール独特の色「プテリア・カラー」とは?

昔からアコヤ真珠の世界では「テリ」「色」「巻き」のよい最高品質の珠を「花珠」とする習慣があります。マベパールにはアコヤ真珠の「花珠」のようなランク付けがありませんが、他のパールにはない珍しい色や他に類を見ない美しい色を持った珠が時として出来ることがあります。マベパール独特の色はまさに千変万化、淡いピンク・バラ色・クジャクの羽色(紫やグリーン)・黄金色に輝くものもあります。

そんなバラエティ豊かなマベ独特の色が特に強く出た珠を、当社では【プテリア・カラー】と名付け他と区別することにしました。これは何千個に1~2個しか見つからず、とても珍しいものです。【プテリア・カラー】には特別な数値基準があるわけではなく、あくまでも当社の長い経験の中から導き出された“マベ貝の持つ真珠層の色を強調したもの”という感覚で決定されるもので、商標登録されています。

マベパールの輝きを活かしたマベパールジュエリー

スズキ工芸はひとつひとつ輝き・色が異なるマベパールと向き合い、まさしく世界にひとつしかないオリジナルジュエリーを1975年から製造販売してきました。
また、2021年2月にはマベパール宝飾品をオンラインで購入頂けるオンラインショップも開設致しましたので、こちらも併せてご覧ください。
これからも、スズキ工芸を何卒よろしくお願い申し上げます。

マベパールと冠婚葬祭

「株式会社スズキ工芸」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、マベパールと冠婚葬祭についてご紹介を致します。

皇室も公の場で着用するジュエリー:マベパール

大切な節目、弔事、慶事に身に着けるアクセサリーにパールは欠かせません。マベパールは、皇室や王室の方も公の場で身につけられるほど、世界的に見ても格式の高いジュエリーです。
時の皇后:上皇后美智子様や皇后雅子様も儀式などの公式な場でマベパールのイヤリングをされていました。
歳を重ねてもどんなシーンでもずっと使い続けられるジュエリーであること、またマベパールの特徴である気品のある強いテリから、フォーマルな場面でも身に着ける方が増えています。

結婚式でのマベパール

結婚式、入学式などの慶事では、昼は光らないもの、夜は輝くものを着用することが、洋装におけるアクセサリーの基本マナーです。しかし、パールは昼夜を問わず身に着けることができます。最近では、ちょっと人と違ったおしゃれをする方が多くなり、結婚式など公式な集まりで、様々な形、色があるマベパールを身に着けるコーディネートで個性を表現する女性が増えています。
色はホワイト系が定番ですが、そのほかの色でもよいとされており、形はラウンドや、個性を出すなら変形もよいでしょう。服装に合わせて選んでコーディネートを楽しむことができます。

葬儀でのマベパール

葬儀などの弔事では華美なアクセサリーをつけることは避ける必要があります。ですが、真珠は「涙の象徴」とされているため、葬儀で身に着けるとお悔やみの気持ちを表すことができます。事実、上皇后美智子様は悲しみの場でドロップ形のイヤリングを身に着けて参列されていました。スズキ工芸の「しずく形マベパールイヤリング」はこちら
色はホワイト系、ブルーグレー系、形はラウンド、または涙の形で悲しみを表現することができるドロップ形のものだとよいでしょう。

スズキ工芸のマベパール

スズキ工芸のマベパールはそんな慶事・弔事にもご使用いただけるアイテムを数多く取り揃えております。スズキ工芸は1975年からマベパール製品の加工を行い、オリジナルジュエリーを制作してきました。本サイトのコレクションのページブランドのページから実際のジュエリーをご覧いただけます。
また、2021年2月にオープンしたオンラインショップでは、マベパールジュエリーを購入することも可能です。
是非、ご覧頂けたらと存じます。

マベパールの養殖

マベパールの養殖の歴史、また方法・工程を説明している。

「株式会社スズキ工芸」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、長い時間をかけて方法が確立された、マベパール養殖の歴史、並びに方法についてご紹介いたします。

マベパールの養殖の歴史

マベパール養殖の歴史は古く、一番古い例は1908年(明治41年)に奄美大島の油井小島での養殖が行なわれました。しかし、マベパール養殖は困難を極め、幾度となく試されたのですが、全て目覚ましい成果を上げる事は出来ませんでした。昭和初期(1930年代)に、ようやく一定の養殖に成功したのですが、第二次世界大戦の影響で全てが無駄になってしまい、再び「幻のパール」に逆戻りをしてしまいます。

戦後、田崎真珠の社長:田崎俊作氏が、他社が養殖を諦める中でマベパールの養殖に取り組み始めます。手つかずの大自然が残る奄美での養殖は、大雨やハブとの闘いでもあり、養殖を担当した従業員と社長の情熱のみが頼りの事業でした。様々な試行錯誤を繰り返し、血の滲むような努力と忍耐の基で、ようやく養殖が軌道に乗り始めたのは1960年代の事でした。そして、1975年に初めて披露された養殖マベパールの輝きは、世間に驚きをもって受け入れられ、「幻のパール」と言われたマベパールが現実の世界に姿を現した瞬間でした。

マベパールの養殖の工程・方法

ここではマベパールの養殖の流れをご紹介いたします。

マベパール養殖:採苗

人口採描室の水槽で、受精させて作り出した幼生を育てます。ここでは水温や水質管理をしますが、一番大変なのはエサを確保することです。エサはケイ藻類(植物プランクトン)なのですが、5µm(0.001ミリメートル)という超微細なもので培養が非常に難しいです。それを5〜6種類の大きさまで育て、貝の成長を見ながら組み合わせを変えて与えて育てます。この段階ではものすごい数の幼生が居ます。きれいなマベパールを作るためには健康で質のよい貝を選別しなければなりません。そこで「ミューラー(粉屋が粉ふるいにかけるために使うガーゼのようなもの)」という布でふるいにかけて元気な貝たちを選びます。

マベパール養殖:養殖

飼育水槽に張られた細い網に元気な幼生達が定着して、2か月ほどするとゴマ粒ほどの大きさまで育ちます。そうすると遂に海にデビューです。貝を掃除する作業船が、マベ貝のついている筏を巡回して汚れを落としたり、食害する外敵や台風から守ってあげます。春夏秋冬それぞれに応じた管理に心血を注いで幼生達を守ります。奄美の温かい海の中でマベ貝はすくすくと育ちます。3〜4年経つと約20㎝ほどの立派な母貝に育ちます。

マベパール養殖:挿核手術

母貝が育つとやっと核を挿入する工程に入ります。挿核手術(核入れ)は、寒い冬や暑すぎる夏は避けて春と秋に行われます。貝の体格や個性に合わせて、貝の健康を損なわないように注意深く選ばれた適切なサイズの核が挿入されます。核挿入のタイミングは、人間が貝の口を強引に開くのではなく、貝が自然に口を開けるのを待ちます。貝がわずかに口を開けたとき、さっと開殻器を差し込み外套膜をそっとはがして核を貝殻に接着します。核の大きさは直径10mm~20mmの半円球(カボション型)です。その形を例えばハート形にすればパールもハート形になります。

マベパール養殖:養生

挿核手術(核入れ)された母貝を「珠貝」と呼び、手術の傷口が治る日数などを考慮しながら珠貝を回復させます。期間は1~2週間。これにより、核が抜け出たり、傷のあるパールが出来たり、珠貝自体が死なないようにします。貝の体力回復を図り、静かな環境で飼育する期間の作業を「養生」と呼びます。 この期間が終わると次は、「耳吊り」という方法で海に戻します。「耳吊り」は貝の端に穴をあけて紐で10個ほど繋いでぶら下げる形になります。(アコヤ真珠の養殖も同じ方法です。)その後は、母貝を育てるのとほとんど同じ管理をします。このパールが出来るまでの期間を「珠貝養成」といいます。

マベパール養殖:浜上げ

卵から数えて満5〜6年目、やっとマベパールが成長して海から引き上げることが出来ます。11月頃に「試験剥き(試しに貝を開いてみること)」をします。もちろん貝の成長は年数、管理の方法、貝自身の体力によってもかなり差がでます。珠があまりよく育ってない養殖場所のものは先延ばしすることもあります。引き上げは基本的に12月頃から5月頃まで行われます。事前の「試験剥き」で合格した母貝を海から引き上げ、加工機械で20~25mmの円形に貝ごとに切り抜き帽子のような形にします。このマベパールを切り抜く工程までが「浜上げ」と呼ばれています。5〜6年もの長い時を経て、あの美しいテリのマベパールが出来上がります。

スズキ工芸はマベパールを専門に扱う会社

スズキ工芸はマベパール製品の加工、オリジナルジュエリーの制作を1975年から行っているマベパール専門の会社です。独特の輝きを持ったマベパールの輝きを是非、本サイトのコレクションのページブランドのページからご覧ください。
また、2021年2月にオープンしたオンラインショップでは、マベパールジュエリーを購入することも可能です。こちらも併せてご覧頂けたらと存じます。

6月の誕生石:真珠(マベパール)の意味

「株式会社スズキ工芸」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。今回は6月の誕生石が真珠で、また、6/12の誕生石がマベパールと言う事で、前回までとは少しテイストが異なる、真珠(マベパール)の宝石言葉についてご紹介を致します。

6月の誕生石:パールの石言葉

マベパールも含まれるパール(真珠)全般の宝石言葉は、「純粋・健康・長寿・富」などです。また他にも、真珠は母貝の中で育つことから「安産」の効果があるとも言われています。安産のお祝いに真珠の宝飾品を購入されたことがある方もいらっしゃるのではないのでしょうか。

一般的に宝石言葉はその宝石にまつわる伝説や逸話などが色濃く反映されており、真珠の宝石言葉についても例外ではありません。

真珠は富の象徴

養殖の技術が確立した今でこそ、真珠は比較的安価で手に入れる事ができますが、天然の真珠のみが出回っていたころは、今とは比べ物にならないほど高価な宝石でした。この事から真珠は現在でも富を象徴する宝石として受け入れられています。エジプトの女王:クレオパトラが真珠を溶かして飲んで、自分の富を見せびらかしたのは有名な話です。

真珠のイメージは純粋

真珠はその月のしずくのような輝きから、純真なイメージが持たれています。また、この神秘的な輝きから、砕いて不老長寿の薬として実際に服用されていた事があります。また現在でも漢方として実際に使われています。 健康、長寿といった意味はこのような逸話を聞くと想像に難しくありません。

日本に伝わる真珠の逸話

日本にも真珠の伝説が残っています。「人魚が恋人を思って流した涙が、波にはじけて宝石となった」や「月のしずくが結晶になった」など水を連想させる神秘的な逸話が多く残っています。

その他の真珠と違い、マベパールには様々な形があり、代表的な形にドロップ(しずく形)の物が挙げられます。よく「涙のしずく」に例えられて、悲しみの席などで重宝されるしずく形のマベパールは、もしかしたら最も真珠らしい真珠と言えるのかもしれません。
スズキ工芸の「しずく形マベパールイヤリング」はこちら

6月12日の誕生石:マベパールの宝石言葉

マベパールは6/12の誕生石で、その宝石言葉は基本的には真珠と同じで、「健康・純真・長寿」などです。
また、真珠にはその人の魅力を高めてくれるという効果があると言われ、マベパールは真珠の中でもその効果を色濃く反映していると言われています。他にもマベパールは「守護」の意味合いも強いと言われ、真珠の持ち主を危険・危機から守ってくれる力があるとも言われています。

大人の女性の嗜み マベパールのジュエリー

「月の雫」や「人魚の涙」など様々な神秘的な形容をされるパール(マベパール)は、大人の女性なら1つは持っていたい宝飾品です。
スズキ工芸は真珠の中でもマベパールの宝飾品を、1975年から扱っている老舗企業です。実際の作品はコレクションのページから、またショップのページからはオンラインショップで実際の商品を購入する事が可能です。是非、一度ご覧ください。

マベパールの産地:奄美

「株式会社スズキ工芸」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、奄美大島とマベパールについてご紹介を致します。

マベパールの生みの親であるマベ貝が生息する地域は、フィリピンやカリブ海などの熱帯および亜熱帯地方です。そして、マベ貝にとっての生育の北限(最も寒い位置)といわれる奄美大島で採れるマベパールは、世界で一地番美しい真珠層を持つと言われています。

世界で一番美しいマベパールが育つ島:奄美大島について

鹿児島県に属す奄美大島は九州と沖縄の中間地点にあり、東京から直行便で2時間程度です。奄美大島は、手つかずの大自然が残る、空気も海水も澄み切った本当に美しい南国の島です。マベ貝が育つ青く澄む海水は底まで透き通っています。

マベパールが育つ奄美の海

南国の海と聞くと穏やかなイメージが湧くかと思いますが、天然のマベ貝はプロの漁師でも近づくことが難しい、潮の流れがたいへん速い水道部のサンゴや岩礁などに付着して生息しています。また、そもそもの生息数が少ない事から、天然のマベパールは、「幻のパール」と呼ばれていました。

奄美で育ったマベパールの特徴

激しい海流にもまれるきびしい環境下で育ったマベ貝は、他の真珠母貝に比べても筋肉質でたくましい身体をしています。(アコヤ真珠を生むアコヤ貝などは穏やかな内海に棲んでいます)
この身の引き締まった、強い体力を持つマベ貝だからこそ、虹色に輝く鮮やかなテリを持つ、美しくキメの細かな真珠を生み出すことが出来るのです。
きめ細かく虹色に輝く上品質のマベパールはこうした素晴らしい奄美大島の自然からの贈り物以外の何ものでもありません。

スズキ工芸のマベパール

スズキ工芸のマベパールはそんな奄美大島産のマベ貝を母貝としております。
スズキ工芸は1975年からマベパール製品の加工を行い、オリジナルジュエリーを制作してきました。
本サイトのコレクションのページブランドのページから実際のジュエリーをご覧いただけます。
また、2021年2月にオープンしたオンラインショップでは、マベパールジュエリーを購入することも可能です。
是非、ご覧頂けたらと存じます。

マベパールと他の真珠との違い

「株式会社スズキ工芸」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、マベパールと他の真珠との違いについてご紹介を致します。

真珠母貝と真珠の種類

真珠の養殖には、様々な種類の母貝が利用されており、それぞれの母貝によって、出来る真珠の種類が異なってきます。

真珠母貝真珠の種類
マベガイ(まべ貝)マベパール
アコヤガイ(阿古屋貝アコヤ真珠(和玉)
シロチョウガイ(白蝶貝)南洋玉(白南洋玉・黄(ゴールデン)南洋玉)
クロチョウガイ(黒蝶貝)南洋黒真珠(タヒチ黒蝶真珠)

それぞれの真珠の特徴

異なる母貝から生まれた真珠にはそれぞれの特性があります。色や厚さなど、それぞれの特徴を以下にまとめておりますのでご覧ください。

マベパールの特徴

マベパールの大きさは13~15mmが主流。
マベ真珠パールの最大の魅力は、独特の美しい虹色の光沢です。(マベパールについてもっと詳しく
一般に『マベパール』というと、半形真珠の代名詞のようになっていますが、本来はマベ貝から取れるものだけを指します。ちなみに半形真珠は、白蝶真珠や黒蝶真珠でも創られています。
半形真珠のジュエリーを購入される際には、母貝をきちんと確認することが大切です。

また、マベパールが産まれる過程は他の真珠とは異なり、母貝の内側に直接核を挿入し、その核が貝の内側の真珠層に覆われる事によって生成されます。

アコヤ真珠の特徴

アコヤ真珠の大きさは6~8ミリが主流。
アコヤ真珠は世界で最も一般的な真珠で、日本では「和珠」とも呼ばれます。

南洋玉の特徴

南洋玉の大きさは10~15ミリが主流。
この大きさからくる華やかさと、巻きの厚さからくる重厚で格調の高いイメージが、白蝶真珠の一番の魅力。
貝の内面の縁が銀白色のものと金色のものがあります。

南洋黒真珠の特徴

黒真珠の大きさは8~12ミリが主流。
黒系、グリーン系、グレー系などが多く、深みのある神秘的な輝きが特徴です。
9割以上をタヒチ産が占めていることから、『タヒチ』と産地名で呼ぶ人もいます。

スズキ工芸のマベパール

スズキ工芸のマベパールは、すべて奄美大島産のマベ貝を母貝としたものを使用しております。
スズキ工芸は1975年からマベパール製品の加工を行い、オリジナルジュエリーを制作してきました。
本サイトのコレクションのページブランドのページから実際のジュエリーをご覧いただけます。
また、2021年2月にオープンしたオンラインショップでは、マベパールジュエリーを購入することも可能です。
是非、ご覧頂けたらと存じます。

マベ貝の輝きについて

マベ貝の輝きは他の真珠とは別格であり、しばしば「世界で一番美しい」と称される。

「株式会社スズキ工芸」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、マベパールの母貝であるマベ貝の輝きについてご紹介致します。

優しく柔らかいテリの「あこや真珠」の輝きが「月のしずく」に例えられる一方で、
その結晶の薄さ・結晶の規則的な並び方・層の厚さから生まれる鮮やかなテリから、
マベ貝の輝きは「太陽のひかり」に例えられます。

また、一般的に真珠と言えば白色か黒色ですが、マベ貝の母貝は各個体、角度によって千変万化の虹色に輝き、その美しさには別格の趣があります。

あるものは淡いピンクやバラ色に、あるものはクジャクの羽のように紫やグリーンに輝きます。
また、あるものは爽やかで静かな満月のような光を放ち、稀には黄金色に輝くものもあります。
このようなマベ貝の神秘的な輝きは、しばしば「世界で一番美しい真珠層」と称されます。
マベパールについてもっと詳しく

そして、そんなバラエティ豊かな色と光沢をもつマベ貝が産み出すボリューム感のある個性的な半円真珠、それがマベパールです。

スズキ工芸はひとつひとつ輝きの異なる、そんなマベ貝と向き合い、世界にひとつしかないマベパールジュエリーを1975年から製造販売しております。

また、2021年2月にはマベパール宝飾品をオンラインで購入頂けるオンラインショップも開設致しました。
こちらも併せてご覧ください。

これからも、スズキ工芸を何卒よろしくお願い申し上げます。